聖なる音 プラナヴァ

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はじめに言葉があった。

 

言葉は神と共にあった。

 

言葉は神であった。

 

この言葉は、初めに神と共にあった。

 

万物は言葉によって成った。

 

成ったもので言葉によらずに成ったものは何一つなかった。

 

言葉のうちに命があった。

 

命は人間を照らす光であった。

 

光は暗闇の中で輝いている。

 

暗闇は光を理解しなかった。

 

ヨハネ福音書

 

このようにキリスト教の聖書にも明確に世界が言葉、音によって創造されたことが書かれています。

ヒンドゥー教ではOMと表現される言葉は、

あらゆる宗教の中で世界の創造の言葉として表現されています。

OM やHUMやONやAMENなど表現は違いますが

世界が音によって創造されたことが伝えられてきました。

 

宇宙物理学や量子力学で解明されてきたように

宇宙はビッグバーンによって始まったのですが、

スピリチュアル的には意識が存在してそこから創造主のマインドによって

世界が創造されたということができます。

限りなくゼロに近い点から世界は始まったのですが、

それは偶発的にできたのではなく、

マインドによって出来たのです。

これが神秘学の解釈です。

 

ダークマター暗黒物質)の存在の可能性が示しているように、

この世界は目に見えない物質が多重に存在していて、

それはこの世界が様々な世界と階層より構成されていることを示しています

 

つまり、

先人たちは経験上その世界を知っていて、

7つの天上の世界が存在すると教えてきました。

 

有名なピタゴラス派は世界は音と数字でできていると主張しました。

7つのオクターブで音が変化していくように、

物質も分子に分解でき、

分子は原子に分解できます。

原子は陽子と中性子に、

そして粒子に分解できます。

 

粒子の世界では物質はエネルギーとも波動とも言えない世界に存在します。

 

世界を7つに分けられるように、

私たちの存在も物質的体から、生気体(エーテル)からアストラル(感情)

メンタル(マインド)など7つの体に分類でき、

それぞれの世界に対応して私たちの存在を織りなしています。

 

毒を食えば死ぬように、

激しい中傷で人が即死することがあるのは事実です。

 

そのようなわけで、

サダナ(霊性修行)において言葉は重要です。

もし、

霊的に速やかに進歩をのであれば、

人は決して辛辣な、激しい言葉や、中傷や悪口を避けなければなりません。

誰に対しても甘く優しい言葉を選択する忍耐と勇気が求められます。

 

聖なる言葉によって世界が創造されたのなら、

聖なる言葉によって人は新たに創造されます。

 

 

聖書からの言葉を引用してみましょう

 

さて、ファリサイ派の人で、その名をニコデモという、ユダヤ人たちを代表する衆議会議員がいた。

彼はある夜、イエスのもとに来て、こう言った。

「先生、わたしたちは、あなたが神のもとから来られた教師であることを知っています。

 あなたがなさっておられるようなしるしは、神が共におられるのでなければ、誰にもできないからです」。

 

エスは答えて言われた。

「よくよくあなたに言っておく。人は新しく生まれなければ、神の国を見ることはできない」。

 

ニコデモは尋ねた。

「人は年をとって、どうして生まれることができますか。

もう一度母の胎内に入って、生まれることができるのでしょうか」。

 

エスはお答えになった。

 

「よくよくあなたに言っておく。

 人は水と『霊』によって生まれなければ、神の国に入ることはできない。

 肉から生まれた者は肉であり、『霊』から生まれた者は霊である。

『あなたがたは新しく生まれなければならない』と、わたしが言ったからといって、驚いてはならない。

 風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、それがどこから来て、どこに行くかは知らない。

 

 『霊』から生まれる者も皆、それと同じである」

 

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引用終わり

 

 

クリヤヨガを行うものは霊によって生まれるものです

 

OMの唱名は人を再生し、霊の中に再び生まれることです

 

音叉を鳴らして、隣に振動していない音叉を並べると

共鳴し振動するように、

OMの唱名によって、

クンダリニーは目覚めます。

 

しかしながら1時間OMを唱えても、

23時間の間、

私たちの舌が、中傷や悪口、汚い言葉であふれているならば、

何が起きるのでしょうか?

霊的な進化はもちろん、平和も豊かさも逃げてしまうでしょう。

 

もし霊性修行者が、

言葉を大切にして、瞑想を深めていくのなら、

内なる世界の音を聞くようになります。

 

最初は呼吸の音、

そして心臓の鼓動などを聞き始めます。

それから蜂の羽音のようなブーンという音も聞くようになるでしょう。

海の波の音や様々な音も聞こえ始めます。

 

何も心配することはありません。

これは正常な現象です。

 

そしてこのような音が、

霊性修行者のサダナが進歩していることを示しています。

 

それぞれのチャクラで独特の音を聞けるでしょう。

 

ムラダラチャクラでは蜂の羽音

スワディスタナチャクラではフルートの音

マニピュラチャクラではハープ

アナハタチャクラでは海辺の潮騒

ヴィシュダチャクラでは電気的なブーンという音を聞くでしょう。

アジュナチャクラではこれらの音を代わる代わる聞いたり、

水の流れる音、森の川のせせらぎ、風の音などを聞くでしょう。

 

クリヤヨガを実践していくとさらに様々な音を聞くようになります。

アナハタチャクラの領域では、

鐘の音、法螺貝の音、楽器のリュートのような音、

シンバルのなる音、フルートの音色、ドラムや複数のドラムの音、雷の音など

様々な音を体験するでしょう。

 

これらの音はナディ、プラナの通り道が浄化されてきたことを意味しています。

 

これらの音に集中することで、

チャクラの機能を発達させて、精神的進化を促進します。

ヨガの経典にはこれらの音について詳細に書かれていますが、

大事なのは修行者が実践して体験することです。

 

大切なのは、

霊性修行のほとんどが社会生活で行われるということです。

1日に8時間も座るよりも、

日常生活で、怒りや、悲しみに翻弄されそうな場面で、

感情をコントロールする方が、霊的に浄化されて、

カルマを軽減できます。

ですから無駄に長くクリヤヨガを行わないでください。

1日に1時間で十分です。

 

OM

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