レッスン1 その5 クリヤプラナヤマと準備プラクティス

基礎の基礎であるクリヤプラナヤマ

 

前回のレッスン内容を

少しずつでも毎日実践していくと

直感的に自分にあったペース配分や

実践のコツなどが理解できるようになります。

 

クリヤプラナヤマの実習では

ウッジャイプラナヤマを用います。

プラーナが上昇する時には冷たい感覚

プラーナを下降させる時は暖かい感覚

を感じるようにしましょう。

 

背骨がプラーナで満たされて

全身が充電することを感じます。

 

大事なことはウッジャイプラナヤマの音と

イメージを組み合わせることです。

 

クリヤヨガ のとあるスクールでは

ウッジャイを行う時の音を整えるために

ある油を数滴飲むこともします。

 

ヨーガの熟練者にとって

ウッジャイプラナヤマの出す音は重要なのです。

できればヨーガの先生に聞いてもらうと良いでしょう。

よくある間違いは

喉を無理に締め付けてしまうこと

声帯を震わせて音を出してしまうことです。

 

ただしあまり神経質にならないでください。

 

もともとヨギラジの説明では

クリヤヨガは一人で行うものとされています。

直感が読者の熱心な実践を導いてくれるでしょう。

 

呼吸をする時には

よくある間違いですが

胸郭を引きあげないようにしましょう。

 

横隔膜を動かす腹式呼吸を妨げるからです。

初心者は腹式呼吸でさえ

正確にできていないことが多いのです。

ぜひこの本を読んで見てください。

図書館でも貸し出しされています。

<気づき>の呼吸 ゲイ・ヘンドリックス著

春秋社

クリヤプラナヤマの実戦中は

脊椎の中に意識を集中させます。

一つ一つのチャクラを通過するプラーナを

意識することでエネルギーをより明瞭に

感じられることでしょう。

 

ファーストクリヤの準備で説明した

オームジャパを各チャクラで行うことも

この実践をたやすくするでしょう。

 

クリヤプラナヤマを実践中に

ケチャリムドラを正確に行えば

フルートのような優しい音色を

内部から聴けるようになるでしょう。

これは主クリシュナの奏でる笛の音を思い起こさせます。

 

 

最初はクリヤプラナヤマを12回行い

徐々に24回へと増やしていきます。

このクリヤプラナヤマを

焦らずに1〜2ヶ月かけて行いましょう。

どのようなプラクティスも基礎が大事です。

 

このプラクティスは

様々な変化をもたらします。

ですから体と霊と心を慣らしていく必要があるのです。

 

このクリヤプラナヤマの目的は

スシュムナーに向けて

霊的な内在化を遂げることです

これこそがアシュタンガ(八支則)の

4番目のプラティヤハーラの助けになるものです。

 

またスシュムナーをこのように浄化することにより

拙著「21世紀のクリヤヨガ」のなかで解説したように

アストラルトリップ(幽体離脱)を体験したり

するでしょう。

 

なんら効果を感じられなくても

基本のプラクティスを毎日続けましょう。

やがて様々な障害が取り除かれていくことを

体験していくはずです。

特に思考や感情で大きな変化を体験します。

 

世の中には能力開発や人間関係の改善など

多くの教えや本があふれています。

それらは実際素晴らしいと思います。

しかし、これらの技法は

人間をあえて車などの機械に例えるならば

錆びついたギアの汚れを取り、

油をさしてあげるようなものです。

どんなに運転技術を磨いても

交通マナーを守っても

肝心の車が壊れていたのでは思うように動きません。

 

ヨーガは心の修養が最も大事なのですが

聖賢パタンジャリがヨーガスートラで解説した

アシュタンガ(八支則)の教えにあるとおり

ヤマ ニヤマ アーサナ プラナヤマ

プラティヤハーラと修養を重ねることが大事なのです。

 

さて

ここまでの日々のプラクティスをまとめておきましょう

技法

レベル1

レベル2

全体のおおよその時間

20分

30分

ナディソダナ

3セット

3セット

ウッジャイプラナヤマ

3セット

3セット

タラビヤクリヤ

30回

30回

オームジャパ

6回

6回

ファーストクリヤプラナヤマ

12〜

24呼吸

集中

5分以上

10分以上

 

 

 

 

レッスン2のマハームドラの解説を学ぶ前に

ゆっくりとレベル2にまで体を慣らして下さい。

マハームドラの実践はこのクリヤプラナヤマを

さらに上達させるでしょう。

 

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