12の星座と人体
スワミパラマハンサ・ハリハラナンダ師のテキストからの画像
人体とはマクロコスモス(宇宙)に対して、
一つの宇宙であり、ミクロコスモスです。
6つのチャクラには惑星と同じように2つの極が存在します。
(サハスララチャクラと2つの極は計算しない)
この2つの極は12の星座、12の月、月の12の満ち欠け、
を表しています。
このように、スシュムナとイダーとピンガラ、
全身に広がる七万二千ある様々なナディとチャクラに、
各種プラーナが流れています。
普遍的な火、クンダリニー
秘伝を受けていない人たちは、これらのプラーナ
とクンダリニーを区別せず、
クンダリニーの正確な説明ができていません。
それは世界を支える普遍的な火です。
もしこの火がなければ、世界は誕生せず、
いかなる分子も、原子も、素粒子も消滅するでしょう。
内的な体が7つのラヤ(火の力)から構成されているように、
宇宙も7つのディメンション(階層)から構成されています。
そして、マハークンダリニーは、
7つの段階の力を持っています。
人類の原初の姿を描いたように、
まさに、宇宙の誕生と人類の進化は、
宇宙的な儀式によって花開かれるのです。
宇宙の始まりは、7柱の惑星のロゴス(魂)によって、
開始されました。
それぞれのロゴスが司る7つの寺院が存在しています。
これらの寺院(教会)は人間の脊髄に存在する、
7つの教会と同じです。
マハーマンヴァンタラ(宇宙の昼)の夜明けに、
この7人の惑星ロゴス(7人の聖者 賢者)
カシュヤパ、アトリ、ヴァシシュタ、
ヴィシュヴァーミトラ、ジャマダグニ、バラドヴァージャ、
ゴータマの7人は、マハークンダリニーの儀式を行いました。
その時、物質宇宙は存在していませんでした。
量子力学の研究が進むならば、マテリア・プリマ(原初物質)
をいずれ人類は発見するでしょう。
この原初物質は、物質ではありません。
カオス(混沌)と呼ばれるものです。
宇宙は、ビックバーン説で考えられているように、
点よりも小さい、無限の極小点から展開したのではなく、
無という物質が有という世界に顕在化したものです。
ですから世界は神々のマインドの中に存在したのです。
21世紀の神秘学徒は、
在る(Be)と存在(Exist)の違いを知らなければなりません。
7人の賢者は、宇宙の夜明けに、混沌を孕ませました。
言い換えれば、それぞれの巫女(妻)と、
性タントラを実践し、
それによって原初物質に生命を授けたのです。
7つの蛇
7つの蛇、7匹の蛇は、
3匹ずつの2つのグループに分けることができます。
最後に7匹目の蛇は戴冠を授けます。
この蛇こそ舌を神聖化するものです。
そのような人物、アデプト(達人)は、
言葉の力で物質世界に奇跡的な変化をもたらします。
モーゼが行なった奇跡は聖書に歴史的事実として記されています。
彼は紅海を2つに割り、放り投げた杖を蛇に変えて、
ファラオの魔術師が作り出した蛇を飲み込みました。
雷のような聖なる父の言葉が記されています。
7匹目の蛇が目覚めた時に、
ヨギは6つのシッディを手に入れるでしょう。
それがエジプトの神官の蛇が示す意味です。
キリストが復活した後に、
炎のような舌が分かれ分かれに現れて一人一人の上にとどまった
とあります。その人たちは、「聖霊に満たされて」
「霊が語らせるままに」「ほかの国々の言葉で」語りだしました。
カーリー女神がなぜ舌を出しているのでしょうか?
それは性エネルギーが聖化(ブラフマチャリヤ)された時、
クンダリニーはサハスララチャクラから心臓に降り、
言葉が神聖なものになることを意味しています。
このように、秘伝を授けられていないものは、
タントラの秘密を知らないため、
様々なシンボルや神話の意味することを、
正確には理解できません。
説明のできない、神々のカルマによって、
宇宙の夜から、再びこの世界は目覚め、顕現しました。
その時、3つのグナである、
サットヴァ、ラジャス、タマス(純性、激性、鈍性)は、
完全なる均衡を崩し、マハーマンヴァンタラが始まったのです。
この世界もやがて、宇宙の夜に回帰するでしょう。
その時、神々も悪魔たちも、すべての魂は、
「一者なるもの」「無名なるもの」「絶対」に戻り、
次の夜明けまで眠りにつきます。
世界が火によって始まったように、
私たちも火によって生まれました。
火とはクンダリニーのことであり、
創造的な宇宙の普遍的火です。
この世界の物質はプラクリティ(根元物質)から誕生しましたが
この世界の本質は無なのです。
しかし、この無は混沌(カオス)という、
非物質で充満しています。
ムーラプラクリティの正体
ムーラプリクリティとは現物質であり、
カオスそのものです。
原初の物質であり、聖なる精液です。
それゆえクンダリニーの秘密は明らかになるでしょう。
精液(オージャス)はクリヤヨーガ、
サハジャ・メイスナー(マイスナー)という、
性魔術により、昇華されてクリスティック(結晶化)した、
オージャスにされなければなりません。
Be(在る)とExist(存在)の違いを、
理解しなければなりません。
モーゼがシナイ山のいただきで、神に出会った時、
その存在は「私は在りて在るものである」と答えました。
ここにカッバラー(ユダヤ哲学)と、
ヴェーダの最終的結論の一致を見ます。
私たちは、アダムカドモン(神の子)であり、
イエスは「私は神の子であるとか書かれてはいないか?」
と律法学者に答えました。
ここに、全ての普遍的な宗教、哲学の教えがあります。
神秘学の教えでは私たちは神々であり、
自らのマインドの魔術にかかって、
「私は主婦です。サラリーマンです。
私にはなんの力もない・・・・等など」
夢の中を生きているに過ぎないのです。
カーリー女神が切られた首を持っているように、
私たちが、自己中心主義、我、自我を放棄した時に、
これらの夢から覚めることができます。
それこそが自己放棄であり、
無私の奉仕(カルマヨーガ)なのです。
クンダリニーは聖なる科学ですが、
それは中国の組みパズルの模型のように、
複雑な要素で絡み合っています。
カルマ、自我意識、マインド、感情、誤った習慣などで。
思いと、言葉と、行動が求心力(自我意識)を失い、
愛と慈悲で働くようになったときに、
根源的なプラクリティは解放されます。
それがクンダリニーなのです。
秘儀を知らず、秘伝を知らないものたちが、
多くの誤った知識を広めてしまいました。
しかし、もはや新時代が始まろうとしています。
私のような、
数少ないものたちが本当の知識を教え始めるでしょう。
しかし、このような知識は、
決して特異で奇抜なものではなく、
人間愛にもとづいたものなのです。
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