更新が遅くなって申し訳ありません。
今回はシヴァーナンダ 先生の禁煙についてのお言葉を掲載します。
暑い日が続きますが、健康にお気をつけください。
喫煙習慣について
煙草を吸う人はカルマヨーガ（奉仕のヨーガ）には不向きである。
喫煙者の心は鈍くなり、煙をふかさないと気がすまなくなる。
喫煙者は煙草なしでは仕事もできなくなる。
喫煙者は奉仕のために使うべきお金を無駄に使ってしまう。
カルマヨギは喫煙の悪習から断固として離れなければならない。
喫煙とはひどい悪習である。
喫煙者は自分の主張を通すために、
ちょっとした哲学と、医学的知識をひけらかすものである。
彼らはこう言う。
「喫煙することで腸の調子が良くなる」
「煙草を吸うと朝から体の動きが良い」
「煙草をふかすと肺と脳と心臓が爽快な気分になる」
「私は煙草を吸ってから瞑想をします。そうすると良い瞑想ができるんです」
「それなのに、どうして煙草をやめないといけないのですか？」
大した哲学ではありませんか！
喫煙者は彼らの悪習を続けるために、実に巧妙な言い訳をするものです。
彼らはこの悪習をやめることが出来ません。
ヘビースモーカーの中には、
ひと缶（インドの昔の煙草）を5分で吸い切る者もいます。
この喫煙習慣は１０代から始まります。
幼い少年少女は好奇心から吸い始めるのです。
こっそりと家族の上着のポケットからタバコをかすめ取ると、
最初の喫煙を試してみるのです。
そうして神経の高まりを味わうと、毎日煙草をくすねるようになります。
何度かこのように繰り返している内に、
数本の煙草では我慢できなくなる次にステージに入ります。
ひと缶の煙草を買うためだけにお金をくすねるようになるのです。
父も兄弟も姉妹もみんなヘビースモーカーですから。
彼ら全員がグル（導師）として、小さな少年少女に、
スモーキングへのイニシエーションを授けるのです。
何とタチの悪い由々しき事態でしょうか！
見るに耐えられない様です！
これら少年少女の悪しき行動の責任は、
まったく完全にその親にあります。
人を酔わせる如何なる物も速やかに悪習を形成し、
そして悪習というものは止めるのがとても大変なのです。
人は煙草の餌食に陥っています。
マーヤ（幻惑）は煙草を通して大破壊を起こします。
これこそ彼女（マーヤ）の秘密の働きです。
煙草からの益は微塵も得られることはありません。
何らかの益があるといった、この間違った馬鹿げた考えを、
祈りを捧げることで辞めてしまいなさい。
喫煙は単にお金を無駄にするだけです。
喫煙は心臓を興奮しやすくさせて「煙草心臓」にします。
そして弱視や、その他の致命的な眼病をもたらします。
ニコチンは体内システムに毒を盛る行為です。
様々な神経の病とインポテンツをも引き起こします。
近眼、心臓の動悸、心房細動、狭心症、胸の痛み、
胃カタル、喉の障害、気管などに上気道炎、声の震え、
筋肉の萎縮などなどをもたらすのです。
これらは喫煙とニコチンの毒による結果です。
喫煙習慣を続けるとニコチンが体内に累積して起こります。
ニコチンが体内のシステムにゆっくりと溜まり、長期にわたり累積すると、
体内組織の様々な生命システムと様々な臓器に有毒な結果を起こすのです。
どのような有害な習慣も正す方法はとてもシンプルです。
１５年もの長期間、煙草を愛煙していたヘビースモーカーがいます。
強烈な力強い意志の力で彼は喫煙を完全に辞めてしまいました。
まず最初に、あなたは自身が酷い悪習を持っていると強く感じるのです。
そして、今すぐこの悪習を止めなければならないと強く感じます。
この禁煙、断煙からくる利益を強く考えてください。
そうすればもはや禁煙に成功したも同然です。
このように強く決心します。
「この耐えられない悪習を直ちに止める決意を私はする」
そうすれば成功します。
同じようにいかなる悪い習慣も直ちに止めるべきです。
習慣というものは徐々に勢力を弱めながら諦めて行くと、
良い結果には至らないものです。
再喫煙をしないように注意しなさい。
喫煙の欲求が頭をもたげたときには断固としてあなたの関心を逸らしなさい。
あなたの為すべきことで心を満たしていなさい。
常に忙しくありなさい。
心により強い欲求を招き入れるのです。
「私は今すぐに偉大な人物になるのだ」
全ての悪習から直ちに逃げ出しなさい。
そしてこのように強く念じるのです。
「私はスピリチュアル（霊的）な人間になるのだ」と。
全ての悪い習慣を吹き飛ばしなさい。
悪習を取り除くために、潜在意識を活用するのです。
潜在意識は心の奥底にいるあなたの親友です。
ですからこの親友といつでも親交を深めているべきです。
彼、潜在意識が全てを改善してくれます。
新しく健康的な習慣を身につけなさい。
また、あなたの意志の力を開発するのです。
悪い人との交友をやめて、常にサドｳ―（苦行者）やマハトマ（聖賢）との、
サットサンガ（霊的な交流）を楽しみなさい。
彼らの力強い影響力によってあなたの悪習は押し流されてしまうでしょう。
祈りなさい、ジャパをお行いなさい。瞑想をしなさい。
そうすればこのような悪習を取り除くことがいとも容易くなります。
この太陽の日の当たる世界で不可能な事などありません。
意志あるところ道があるのです。
OMOMOM
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