この章で「イエスの生涯」の翻訳は終了となります。
聖書の重要な章
スリ・スワミ・シヴァーナンダ①
聖書の中でも、私のお気に入りは、
聖パウロによる「コリント人への第一の手紙」です。
以下にそれを引用して、
お気に入りの理由も述べたいと思います。
「コリント人への第一の手紙」13章
1節
たとい私が、人の異言や、御使の異言で話しても、
愛がないなら、
やかましいドラや、うるさいシンバルと同じです。
2節
また、たとい私が預言の賜物を持っており、
またあらゆる奥義とあらゆる知識とに通じ、
また、山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、
愛がないなら、何の値打ちもありません。
3節
また、たとい私が持っている物の全部を、
貧しい人たちに分け与え、
また、私の体を焼かれるために渡しても、
愛がなければ、何の役にも立ちません。
4節
愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。
愛は自慢せず、高慢になりません。
5節
礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、
怒らず、人のした悪を思わず、
6節
不正を喜ばずに真理を喜びます。
7節
すべてを我慢し、すべてを信じ、すべてを期待し、
すべてを耐え忍びます。
8節
愛は決して絶えることがありません。
預言の賜物ならばすたれます。
異言ならばやみます。
知識ならばすたれます。
9節
というのは、私たちの知っているところは一部分であり、
預言することも一部分だからです。
10節
完全なものが現れたら、不完全なものはすたれます。
11節
私が子どもであったときには、子どもとして話し、
子どもとして考え、子どもとして論じましたが、
大人になったときには、子どものことをやめました。
12節
今、私たちは鏡にぼんやり映るものを見ていますが、
その時には顔と顔とを合わせて見ることになります。
今、私は一部分しか知りませんが、その時には、
私が完全に知られているのと同じように、
私も完全に知ることになります。
13節
こういうわけで、
いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。
その中で一番すぐれているのは愛です。
私は聖書のこの文章をとても愛しています。
その理由は、この文章が詩的で美しいだけでなく、
まるで主イエス・キリストの本質を、
完全に絵に写し描いたように感じるからです。
また、この文章には主からの約束が込められています。
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