一月末から2月の上旬で セミナーを考えています。
今回はテクニックを中心に行いたいと思います。
なので
しばらくシヴァーナンダ 先生の「ブラフマチャリヤ」の翻訳と
並行して
クリヤヨーガのテクニックの解説を再開します
OM
スワミ・シヴァーナンダ の「ブラフマチャリヤ」その1
セクション1
この性という驚くべきもの
1.堕落した現代
男性の前には大いなる幻想があります。
それは女性の姿で彼を悩まします。
女性の前には大きな幻想があります。
それは彼女を男性の姿で悩ませます。
アムステルダム、ロンドン、ニューヨークなど、
あなたがどこに行こうとも。
この世界での驚くべき経験を分析してご覧なさい。
セックスとエゴの2つだけが見つかるでしょう。
性本能は、人間の生活の中で最大の衝動です。
性エネルギーまたは性欲は、
人間の最も奥深くに根付く本能です。
性エネルギーは、心、知性、プラナ、感覚、
そして全身を完全に満たしています。
それは人という存在を構成してきた最も古い要素です。
人間には何千もの欲望があります。
中でも中心となる強い欲求は性的欲求です。
この根本的な欲求が、他の仲間の欲求を駆り立てるのです。
すべての欲求が、
この中心的な基本的欲求(性的欲求)にかかっています。
お金への欲望、息子への期待、財産への渇望、
家への願望、牛への購買欲、
その他の欲望は後になってついていきます。
この宇宙創造全体が維持されるために、
神は性的欲求をとてもとても強力にしました。
そうでなければ、
多くのジーヴァンムクタ(輪廻からの解脱者)が
数多くの大学の卒業生のように、
非常に簡単にこの世にいることでしょう。
大学卒業の資格を取得するのは簡単です。
少しのお金、記憶、知性、そして少しの努力が必要なだけです。
しかし、性的衝動を消し去るのは大変な奮闘が必要です。
欲望を完全に根絶して、
心の底からのブラフマチャリヤを確立した者、
彼こそブラフマンまたは神ご自身です。
この世界はセックスとエゴだけから作られています。
エゴ(我)が主なものです。エゴが基礎です。
セックスはエゴによりすがっています。
ヴィチャーラ(探求 洞察)を行い
「私は誰か?」の問いかけによってエゴが破壊された場合、
性的な考えそれ自身もエゴに続いて崩壊するでしょう。
本来は運命の主人であるべき人は、
無知のために神聖なる栄光を失い、
セックスとエゴの奴隷、道具になりました。
セックスとエゴは、
アヴィディヤ(無知)無明から産み出されたものです。
アートマンの二つの敵(セックスとエゴ)、
すなわち、無力、無知、ちっぽけな偽のジヴァ(魂)、
幻である「I(私)」を略奪している二人の武装強盗団を
絶滅させるのは、自己の知識の夜明けなのです。
人は情欲の操り人形になることによって、
自分自身の品位を大いに下げました。
ああ!人々は模倣するただの機械に成り果てました。
人々は識別(ヴィヴェーカ)の力を失いました。
人々は最も救い難い奴隷に落ちぶれてしまったのです。
なんと悲しい状態でしょうか!
なんと嘆かわしい苦境にいるのでしょうか!
もし、あなたが失われた神聖な状態と、
ブラフマンの栄光を取り戻したいと思うのなら、
自分自身の全存在が変容されなければなりません。
崇高な神聖な考えと規則的な瞑想の実践によって、
彼の性的欲求は完全に消滅させなければなりません。
性欲を昇華させることは、永遠の至福を実現するための、
非常に強力で効果的で好ましい方法です。
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