夢はアストラル世界の入り口
夢のノートをつけることは重要だ。
定期的に夢の記録内容をチェックしてみよう。
夢の内容を調べることで、精神的進化の度合いを確認できる。
時代が違っていたり、環境(国や性別など)が、
今の生活とはかけ離れていたりなど、
それらの夢は非常に興味深いものだ。
意識覚醒を志すものは、
常に「知覚するものを油断なく識別する。」
「変わった事柄に対して敏感。」であるべきだ。
人々との関係性、会話の内容、仕事場や寺院にいるのかなど、
一つ一つに疑問を持ち、何か一風変わったことはないのか、
そのように注意をして日常の生活を過ごすことが求められる。
(なぜならば、夢の中も死後も人々は眠りこけて、
この三次元の生活を繰り返すから。)
記憶再生のエクササイズ
眠りから覚めたならば、肉体を極力動かさないようにして、
次のマントラを心の中で繰り返し唱える。
RAOM GAOM ラーオーム ガーオーム
このようにして、夢の記憶を保持する。
夢の記憶を思い出したならば、
その内容だけではなく象徴などを記録する。
アストラル界では言葉ではなく、
象徴(シンボル)でメッセージが与えられる。
それは神からの啓示を意味することもある。
夢分析の科学は次の法則を基礎とする。
「哲学の法則」「反対解釈」「和の法則」「数秘学」
学徒は魔術の秘訣を身につける必要がある。
想像力で魔法の鏡を見る時、映し出されるイメージを
決して表面的に解釈してはならない。
(訳注:古典魔術には魔法の鏡を作成して、
メッセージを受け取る方法がある。)
夢の中のシンボルや出来事はシンボリックな表象に過ぎず、
それは思考の原型界から来ている。
いわば数学上の代数の記号のようなものである。
このような純粋な思考、シンボルは、
純粋な「魂の世界」を源としている。
ビーイング、存在の本質、「魂の世界」から降りて来た、
思考の原型である。
現在の私たちは人として未完成であり、
いわば人間機械とも言える存在だ。
心理的変革を望む私たちにとって
「魂の世界」からの情報は大変貴重なものだ。
それは高等な霊性、秘教的事柄の源泉である。
また人生での成功の鍵について、
可能性や危険性についても教えてくれる。
心に留めておきたいのは、
それらは常にシンボルで表現されることだ。
象徴学(シンボリズム)を学び夢での出来事を解釈することで、
シンボルの本質的な意味を理解することができる。
また、夢やアストラル界での体験を本質的に理解するためには、
シンボルを解釈するだけではなく、
ビーイング、存在の本質、魂に向き合い瞑想することが大切だ。
つまり「聖なる母」の瞑想である。
古代からのナワトル文化(古代メキシコ)の叡智によると、
私たちの内には、特別な存在が臨在していて、
それは宇宙の母と呼ばれている。
(宇宙の母:マリア ステラマリス イシス 観音など、
様々な姿形で人々の前に現れる普遍的存在。
創造主の第二ロゴス、女性的側面、慈愛の権化。)
古代アステカ文化はその起源をアトランティスにもつ。
「聖なる母は一人一人の内に存在し、
いかなる形でも変化し姿をあらわす。
なぜならばすべての被造物は彼女から生まれたから。」
そのように古代の智慧の書には書かれてある。
聖なる母の名前はトナンツィンと言う。
(Tonantzin:ナワトル語で〈われらの母〉
古代アステカの聖母。デヴィ・クンダリニーを意味する。)
“智慧の探求者は聖なる母を瞑想して眠りに入る”
探求者は就寝前に大いなる信仰を持ち、
次の祈りを何度も繰り返し唱える。
エクササイズ
「トナンツィン!テテオイナン!おおわが母よ。
ここに来たまえ!ここに来たまえ!」
(訳注:テテオイナン(神々の母の意)はトナンツィンの別名。
他に女神テマスカルテシも有名。テマスカルテシを語源とする、
テマスカルの守り神である。
母なる大地の胎内を意味するテマスカルは、
「蒸し風呂」を意味して、治療に用いられてきた。)
これはタントラの科学である。
探求者がこの秘教エクササイズを根気よく続けるならば、
すぐにでも初歩的な兆しが夢に現れてくる。
そのような兆候を見逃さないためにも、
毎日ノートに記録を残していく。
ぼんやりと形をなさない曖昧なものから、
出来事やシンボルに至るまで書き留めていこう。
「タントラ夢見術」の秘教エクササイズでは、
夢を書き留めておくだけではなく、
分析し調査することを日々行う。
なぜならば、この作業を通して、
夢は初歩的な兆候から統合的なものへと変化するからだ。
(夢を通して、深く高次元の世界に繋がり始める)
このタントラの訓練を実践する者は、
間違いなくさらなる進化への準備を調えられる。
『タロットとカバラ」より
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