土星そして月へ
多くの人々は、古代に大洪水が起きて、
ノアと呼ばれる人物が巨大な船を建設し、
人類と動物たちを救ったと想像しているが、
実際には古代巨大宇宙船によってこの人類救済の大事業は行われた。
司令官アントゥーリオの別れのあいさつの後、
我々人類はのちに地球と呼ばれる惑星を後にして旅立った。
その数総勢10機、一つ一つは今のラテンアメリカに等しい大きさであった。
人類、動物、植物、鉱物のサンプルなど別れて、
最初に月に移動し、その後土星に渡った。
現代の科学者はこの話を聞くと嘲笑うだろう。
土星は高密度のガスの塊だと。
そして地球の海に浮かぶほどの質量しかないと。
何も知らないことを笑うのは賢明とは言えない。
現在の人類の脳は未発達であり、松果体と下垂体機能が独立し、
この二つを結ぶ直接的な神経路、もしくは内分泌腺の経路が存在しない。
アトランティス人はほぼ完璧な存在であった。
彼らは半エーテル的で、半物質的な存在であった。
身長はアトランティス前期は3メートル、後期は少し低くなり、
約2.5メートルほどあった。
残念ながら彼らの遺体と遺物はほとんど存在しないし、
プトレマイオス八世の命令で、古代に関する知識の多くが失われてしまった。
さらに特筆すべきは、今から1千万3千年ほど前までは、
月は生きた天体であり、巨大な海と山々が存在したことだ。
当時、アトランティス人は月のことをセレーネと呼んでいた。
地球の大異変が過ぎ去るまで待ったのだ。
地球の時間で100年ほど歳月が過ぎ、
我々アカルダンのメンバーと、
救出されたアトランティスのさまよえる民衆は
三つのスペースシップ(空間移動船)に分かれた。
アトランティス人の当時の平均寿命は500歳であり、
現在の地球人の短命の原因は明らかに、
脳の未発達と誤った脳の使用法と断言できる。
現在の地名で言うとチベットと言われる、
トランスヒマラヤ、つまり須弥山の麓、
もう一つはユカタン半島、
そしてインダス川流域に別れて移住した。
現在イランと呼ばれる地方には、
古代の教えが密かに残されている。
私ハリオス・エストロス、現在はマリア・ステファノとして生きるが、
これら全ての証人である。
現在、アトランティスの滅亡の時に使われた宇宙船のうち、
いくつかが、土星の輪の中に保管されている。
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