このエクササイズは、
想像力を通して知識を得る方法である。
超視覚を開発する非常に効果的な方法である。
エクササイズ1
好きな植物を選びその前に座る。
周囲の物事すべてを忘れて、目の前の対象に意識を集中する。
次に目を閉じて、微睡みの状態になる。
想像力を用いて、その植物の形や枝葉の様子、
構造や香り、色などをありありと思い浮かべる。
植物の生きた細胞を思い浮かべてもよい。
植物の細胞は原形質、膜、核から構成されている。
原形質はどろどろした柔らかい透明な物質であり、
学徒は微睡みの状態のまま、
この原形質の主要な四つの要素について思いを巡らす。
それは炭素、酸素、水素、窒素の四つである。
(COHNの4元素)
細胞膜も透明に近い物質で、水に溶けない。
つまりセルロースである。
十分に原形質に意識を集中して、
細胞の核を思い描き、
それを偉大なる宇宙生命を宿して鼓動している、
小さな血球であるかのように想像する。
その核の中には、染色体核液、核小体(仁)が存在する。
それらすべては核膜に包まれている。
核小体(仁)は極小の粒子であり、
それは眩いばかりの美しさに満ちている。
この輝くエネルギーは、
植物器官が行う生命活動によって生み出されている。
深い集中のなかで、
論理的思考を交えながら、
植物細胞の原形質の有り様に心をめぐらし、
無機物や有機物の結合の中で、
細胞が調和的に活動している様をイメージする。
原形質のでんぷん粒や、クロロフィルについて考えてみよう。
これらは有機的システムにとって無くてはならないものだ。
とてもきれいな黄色をしている。
(クロロフィル (Chlorophyll):
陽光のもとで、それは美しい青葉の色に変わる。
一つ一つの完全な細胞によって構成される植物とは、
本当に驚くべき存在である。
植物の完璧な様相と科学的なプロセスについて、
神秘的な至福感と美しさゆえの喜びに満たされながら、
学徒は瞑想しなさい。
植物細胞が営む光合成、エネルギー変換、
再生の現象をありありとイメージすると、
瞑想者は神秘のエクスタシーに達するだろう。
エクササイズ2
花の萼(がく)を観察してみよう。
それは植物の性器官である。
雄しべには生殖のための花粉が見られる。
また重要な器官である、雌しべ、
そこには子房、花柱、柱頭などが見られる。
子房には胚珠が袋状に蓄えられている。
雄しべには様々な種類があり、
上からも下からも雌しべを取り囲むようにして生殖活動を行う。
つまり雌雄の蕊(しべ)により受粉つまり生殖が行われる。
雄の生殖体である花粉は、
雄しべから出た後、雌しべの柱頭に至る。
最後には珠の詰まった子房まで辿り着く。
雌の生殖体も花粉をじっと待っている。
種子はその貴重な珠が受精したものであり、
地上に落ちると芽を出し、成長して新しい生命となる。
エクササイズ3
植物の小さな種子を思い浮かべる。
種子がゆっくりと成長する様をイメージする。
想像力を用いて、
枝葉が伸び、花が咲き出していく過程を思い描く。
植物の誕生から死に至る過程をありありと見ていこう。
植物の死の過程も想像していく。
花々がしおれ散り、葉が枯れていく。
そして風に飛ばされてしまう様子を思い描く
最後にそこに残るのは、朽ち果てた木々だけである。
生と死の過程は驚くべきものだ。
植物の生と死の過程を、そして命の不思議について、
瞑想することによって、集中が完全なものになり、
意識を保ちながら微睡み(半覚醒)が深くなった時、
アストラル体のチャクラが回転し動き出し発達する。
瞑想は正確に行うことが求められる。
そしてマインドは厳格でなければならない。
内なる感覚が、究極の完全さを得るためには、
論理的な思考と、正確な概念が不可欠である。
この瞑想には大いなる忍耐が求められる。
我慢できずに辞めてしまうことは失敗を意味する。
忍耐力、意志力、粘り強さ、
そして絶対的な信仰心が要求される。
ある日、瞑想をしている最中に、
夢の中で見知らぬ光景が突然現れるだろう。
見慣れぬ風景や人の顔なども登場する。
これらは霊的進歩のしるしである。
知恵を獲得する、想像力の能力が向上したことを意味する。
このようにして、瞑想者はイシス(エジプトの女神)の、
神秘のベールを外して知恵を得ていく。
ある日ある時、対象としていた植物は消えて、
それに代わり、美しい子供を見ることになる。
この子供こそ植物の精であり、植物の霊である。
やがて、眠りの最中でも意識が目覚めるようになる。
「私はアストラル体でいるのだ。」とその時彼は言うだろう。
この瞑想を続けていくと、途切れることのない意識、
覚醒した意識を手に入れられるのだ。
論文「内分泌腺と犯罪学との関係性」より
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