キリストのクリヤヨガ 第1章

 第一章

 

  ホーン・ソーの技法の理論

 まず人間は霊であることを理解しなければなりません。

人間とはエネルギーであり、

音が七つの音階に分けられるように、

エネルギーである霊も七つに分けることができます。

そして肉体もこのエネルギーの表現であり霊なのです。

多くのヨーガ理論のようにミクロからではなく、

マクロ的な視点からこのことを考察しましょう。

目次

  世界は音によってできている

この世界を創るとき、創造主は宇宙をこと細かに思い描き、

そして聖なる言葉、オームによって創造されました。

この音は今も鳴り響いています。

世界が純粋なエネルギーから物質に至るまで、

濃密に変化し形作る中で、音はバイブレーションを変えていき、

その過程で星雲が生じ、惑星が生じ、生命が誕生して行きます。

仮に最初のビックバーンの音がドの音階だとすると、

宇宙はシ音階で銀河を生じ、ラ音階で無数の太陽系を生じ、

やがてソ音階で惑星を生じ、ファ音階で生命が生じました。

やがて、知性ある生命体が生じ、ミ音階を鳴り響かせます。

このようにエネルギーが物質に凝縮する過程で、

各バイブレーションが宇宙に鳴り響きます。

 

 

  スシュムナの音はファの音階

したがって私たちの内部にも音が鳴り響いています。

そのため、本来のクリヤヨガは音、

つまりマントラを伴うものなのです。

また、

この人々の音はそれぞれの個性によって特有の音があります。

各人の性質、カルマ、想い、感情によって、

独特の音を発しています。

この地上に生命が生じたとき、鳴り響いたのはファ音階でした。

ですから、オームを唱えるとその音はファ音階になります。

そして音にはシャープとフラットがあるように、

スシュムナの両側にはイダーとピンガラが存在します。

私たちはキリスト教が罪と呼ぶ、カルマや悪い習慣によって、

不協和音を生じています。

不快な音が気分や感情を害するように、

この不協和音は自分自身の生命体、霊を害してしまい、

結果的に人は病気になります。

そのためヨーガの修行は舌の訓練から始まるのです。

正しい言葉、正しい食事が、

ヨーガで重要視されるのはそのためです。

 

 

  聖なる音は人生を変える

正しい言葉は、不協和音を調律して、

正しい食事は有機体である肉体に栄養を与えます。

そのエネルギーは体内で精妙なエネルギーに変化します。

すなわち思考と感情に変わります。

思考と感情はやがて行動を起こします。

ですから不純な言葉、不純な食事は、

不純な思考と感情を生み出し、

そこから罪深い行動に繋がります。

行動は同じ行動をする仲間を引きつけます。

そして不純な言葉、不純な食事、不純な行動から、

不純な仲間ができます。

そして、このようなエネルギーはお互いに影響して、

さらに不快な不協和音を生み出します。

だからこそ、サットサンガ(聖なる交際)は

ヨーガの重要な修行なのです。

ですからヨギ(ヨーガの修行者)は、交際する相手を選び、

聖者や尊敬すべき人々と交流しなければなりません。

どのような修行を行っても、全て水の泡になりかねませんから。

 

 

  オームこそ最も聖なる音

オームの唱名法は、

本来はディクシャ、イニシエーションによって、

師から弟子に伝えられるものです。

しかしながら、このカリユガ(暗黒の時代)には、

正統なヨーガの師に出会えるのは難しいでしょう。

ですから、皆さんにお勧めするのは、まず唱えることです。

そうすれば、あなたの体が正しい音を感じて導いてくれます。

これはちょうど自転車を乗ることに例えられます。

あなた自身が乗って、感じて体験するしかないのです。

幸運にも現代では多くの修行者が、

動画サイトでオームを唱えています。

そのような動画を参考にするのもいいでしょう。

正しく発声されると、次のような変化が起きます。

  オームによって体験される変化

・まず幸福感が全身を満たします。

・思考と感情が穏やかになります。

・背骨に沿って微妙な感覚が頭部に向かって上昇して行きます。

・欲望、性欲が静まり、自己コントロールが増します。

などなど

初心者は一日10分程度から始めると良いでしょう。

 

 

  オーム、ソーハム

オームはAUMと表記することができます。

私はAの口を形作り、Oと唱えて長く伸ばし、

そこから最後に口を閉じて、

Mの音を喉奥に響かせるようにと指導されました。

動画サイトを作っていますので、参考にされると良いでしょう。

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さらにオームは私たちの呼吸を通して、

SO、HAMという二つの音を奏でています。

この二つの音が体内で共鳴してオームとなっているのです。

  人間は自由意志がある知的生命体

人間には自由意志があります。

宇宙の創造過程では、

人間に至るまでは意思とは関係なく受動的でした。

水が上から下に流れるように、

創造の流れは下方だけなのです。

ですから、もし霊的努力をしなければ、

人間は名誉ある知性ある生命体から驚くほど堕落もします。

特に現代のようなカリユガでは人間は知性を乱用して、

大量破壊兵器を作り、滅亡の危機にあります。

 

 

  進化しなければ退化する

輪廻の法則とは進化と退化からなります。

純粋な魂はいきなり人間として誕生するわけではありません。

鉱物界に生まれ、やがて植物として物質としての表現をします。

さらに動物として生まれ、霊が十分に育つと人間に生まれます。

反対に人間として生まれても、霊が退化するのであれば、

動物やさらに退化した状態に転生します。

また、人間として転生する場合も、

あまりにも霊が不協和音、不純に満ちているのであれば、

一度霊を清めなくてはなりません。

死んだ後、多くの霊は自分の生涯を振り返ることになります。

エーテル界は生命に満ちた世界で、

自分の人生を反射する作用があります。

この世界で瞑想や沈思などの習慣がなく、内省の時間が少ない人は、

死後に大いに苦しむことになるでしょう。

また、この世に裁判所があるように、

霊の世界にもカルマを裁かれる場所があります。

そこで、カルマの裁判官と今後の人生について、

話し合うことになるでしょう。

 

 

  宗教は存在しない

今後の著作の中で、

アストラルトリップ(幽体離脱)について著述しますので、

このテーマについてはいずれお話をしましょう。

宗教は人間が作り出したものです。

みなさんが体験することこそ真実です。

今後お伝えする方法で実際に異次元を体験できるでしょう。

そうすれば、霊の世界を垣間見ることができます。

宗教が説いている非科学的な地獄は存在しません。

あるのは、良心の呵責と、霊の治療とカルマの清算のために、

各自が無数に存在する世界に転生するという事実です。

近年増えている、無差別殺人の犯人は、

死後どこに行くのでしょうか?

疑問の余地もなく良心のかけらもない無慈悲な世界に行き、

そこでカルマの清算が終わるまで再現なく苦しむでしょう。

救世主イエスキリストが述べたように、

そこでは火と蛆が絶えることのない世界です。

 

 

  サンサーラから逃れる

反対にダルマ(徳)ある行いを重ね、

思いと感情、行動が清らかな人には純粋な世界が待っています。

仏陀の教え、仏教でいうニルバーナ(涅槃)です。

しかし残念ながら、人はこの輪廻の輪から出なければ、

タロットカードの輪のカードが示すように、

神々となってもダルマが尽きれば、

サンサーラの波に飲み込まれるでしょう。

アドヴァイタ・ヴェーダーンタ(不二一元論)

は素晴らしい教えです。

最近ではノンデュアルティという言葉で、

多くの人に周知されるようになりました。

しかしサンサーラから逃れるためには、

カルマとダルマの法則が足かせになります。

  人間は一つの宇宙

人の体の中は精巧に宇宙が反映されています。

ハスラーラチャクラとムラーダーラチャクラ、

そして各チャクラのクシェトラム(体の前後に存在する)

を図1のように結んで俯瞰的に見ると、

人間は十二の惑星から構成された太陽系のような存在です。

 

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図1

 

 

  カルマを清算する

カルマとは行動の結果であり、

生まれてきたことはカルマの結果とも言えます。

カルマの返済方法は大きく分けて二つあります。

苦しむか、ダルマを積むかです。

カルマはお金とよく似ています。

もし、今返済できなければキャッシュカードのように、

分割返済もできますし、

ダルマを積むことで繰り上げ返済もできます。

クリヤヨガを知らない、実践しない人は、

人々に対して奉仕することで返済することも可能です。

通常の人生では、地球が太陽の周りをまわり、

太陽系が銀河の中心を周回する間、

無数の転生を繰り返してカルマを返済して、

ゆっくりと成長して行きます。

その間、進化だけではなく退化する人生もあり、

非常に長く緩慢な道のりとなります。

クリヤヨガを実践する人は、

生命エネルギーを体内に周回させて、

この道のりを短縮できるのです。

それでは段階を踏みながら実践方法をお伝えして行きましょう。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 本日やっと読者登録できました。是非、Skype等で指導をして頂きたいと考えております。よろしくご検討願います。

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