第16章　雷で崩壊する塔Ayin

   

 

  呪文

1.アストラルの光（星幽界のエネルギー）が、

華のように凝縮される時、私たちはうっとりと見惚れる。

2.アストラルの光が、絵に描いたような風景に凝縮する時、

私たちは思わず心奪われてしまう。

3.アストラルの光が、ある女性に蓄積するならば、

私たちはたちまち恋に落ちるだろう。

4.このように、アストラル・ライト（アストラルの光）は、

美しさとセンチメンタリズム（感傷主義）に満ちている。

5.それゆえアストラル・ライトの呪文は危険なのである。

 

 

6.惨めなものよ、デリラによって眠りに落とされた、

カバラ主義（ユダヤ密教）のサムソンは。

惨めなものよ、

自分のパワーある王笏をオンファレの糸巻棒と交換した、

科学者のヘラクレスは。

そのようなものたち（アストラル・ライトの魅惑に負ける者）は、

ネッソスの毒に浸された下着を着るやいなや、

激しい痛みとデイアネイラの復讐を感じ、

山に登って火に包まれて最期を遂げることになるのだから。

7.色んな女性に魅惑されている男性は、

アストラル・ライトの魔法の蛇に睨まれて、

“うっとり”させられている、か弱い小鳥のようなものだ。

8.アストラル・ライトには、

無数のイメージが漂いであふれている。

9.このイメージの中に、

美しさとセンチメンタリズム（感傷主義）が満ちている。

10.これらのイメージこそが、

私たちの人生のすべての悲劇の秘密なのである。

11.賢者ソロモンは高次元の存在からの援助を求めるための、

素晴らしい召喚のための呪文を残してくれた。

12.この呪文により、個別に必要な援助を得られるであろう。

 

 

  13.ソロモン王のインヴォケーション（召喚呪文）

王国の威力、われの左足の下と右手の中に位置したまえ！

栄光と久遠、われの肩に触れ、勝利に道にわれを導きたまえ！

慈悲と正義、われの人生の均衡と栄誉となりたまえ！

知性と智恵、われに冠を与えたまえ！

マルクットの魂、

寺院の建物全体を支える二本の柱の間にわれを導きたまえ！

ネッツアーとホッドの天使、

イエソッドの立方石の上にわれをしっかと立たせたまえ！

おーゲドゥラエル！おーゲブラエル！おーティフェレット！

ビナエル、われの愛となりたまえ！

ルアフ・ホフマエル、われの光となりたまえ！

御身のある姿、そして御身のあるであろう姿となりたまえ！

 

おーケテリエル、

イッシム・シャダイーの名において助けたまえ！

チェルビム、

アドナイーの名においてわれの力となりたまえ！

ベニー・エロヒム、子クリストの名において、

サバオットの徳により、われの兄弟となりたまえ！

エロヒム、

テトラグラマトンの名において、われの代わりに戦いたまえ！

マラヒム、

ヨッド・へー・ヴァウ・へーの名において、われを守りたまえ！

セラフィム、

エロアーの名においてわれの愛を清めたまえ！

ハスマリム、

エロヒムとシェシナーの光彩によって、われを輝かせたまえ！

アラリム、働きたまえ！

オファニム、回りたまえ、燦然と輝きたまえ！

ハホット・ハ・カドッシュ、

叫びたまえ、語りたまえ、唸りたまえ、吠えたまえ！

カドッシュ、カドッシュ、カドッシュ、シャダイー、アドナイー、

ホッチャバ、エイエアセレエイエ

ハレルーヤ、ハレルーヤ、ハレルーヤ

アーメン、アーメン、アーメン

 

 

聖なる四文字：ヨッド　へー　ヴァウ　へー

訳注

ヘブライ文字は右から左に読む。

ヘブライ文字は22の子音からなる。

この間に母音を入れて神の名前が唱えられる。

古代に聖なる名前がみだりに唱えられた結果、

国が海に沈んだため、

聖なる名は幕屋の中だけで唱えられるようになった。

そのため聖櫃（アーク）とともに神の名前は失われた。

今では、この子音のみが伝えられている。　以上