スワミジの言葉 イエスの生涯 新連載 11

        試練と裁き

神への冒涜の罪を着せられ、

紛い物の裁判は大祭司カヤパの前でおこなわれました。

大祭司は次のように言いました。

「わたくしは、生ける神によって、汝を糾弾する。

そなたが、神の子、キリストかどうか述べなさい」と。

主イエスは答えました。

「あなたはすでに言ったではないか。

しかしながら、私はあなたがたに言おう。

来たるべき時が来れば、

汝らは人の子が力ある方の右に座して、

天の雲に乗ってやって来るのを見るだろう」

祭司たちはこれを神への冒涜と受け取り、

主に死刑を宣告しました。

 

f:id:erohimaya:20181122215254p:plain

時を同じくして、

外でイエスを伺っていたペテロは、

主イエスの弟子ではないかと詰問されていました。

そして、恐れのあまり、彼はそれを否定したのです!

そして三度、イエスの弟子であることを否定した時、

鶏が声高く鳴いたのです。

 

f:id:erohimaya:20181122220928p:plain

 

ペテロはその途端、みずからの過ちに愕然としました。

そしてその場を離れると激しく泣き崩れたのです。

 

主イエスは、その後、

ローマの知事であるポンティス・ピラトの前に引き出されます。

しばらくして、ユダはみずからが犯した過ちを悔いて、

祭司のもとに行き、銀貨を投げつけてこう言いました。

「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」

しかし、時すでに遅し!

彼は外に走り出ると、首を吊ってしまいました。

 

 

f:id:erohimaya:20181122215736p:plain

 

 

        十字架上のキリスト

ピラトによる裁判も先のものと同様の茶番でした。

司祭と長老たちは主に対して多くの罪を犯しました。

彼らは何度も何度も叫びました。

「彼を十字架につけよ!」と。

しかし、ピラトの妻は奇妙な夢を見て、

夫が無実の主イエスの血を流すべきではないと感じたのです。

彼女は彼にそう助言しました。

ピラトは、主の死が避けられないと悟った時、

水を用意すると、

この恐ろしい罪から免れようと手を洗いました。

ピラトには主が無実とわかっていたので、

彼を解放するために最善を尽くしたのでした。

しかし、司祭や他の人たちは、彼らの主張を押し通しました。

 

 

f:id:erohimaya:20181122220624p:plain

 

 

 

 

エスは十字架上による死刑判決を受けたとあと、

ゴルゴタと呼ばれる場所に連れて行かれました。

イバラの冠が主の頭に被せられたのです。

 

 

f:id:erohimaya:20181122220406p:plain

ゴルゴタで主は十字架に磔にされました。

その時、主は言われたのです。

「父よ、彼らを許してください、

彼らは自分が何をしているか分からないからです」と。

ピラトは、「これはユダヤ人の王イエス

の文字を掲げさせました。

そして、多くの人が主のこのさまを見て嘲り笑いました。

しかし、主は動じることはありませんでした。

十字架の側には、イエスの母と、母の姉妹、

クレオパの妻マリアと、マグダラのマリアがいました。

 

 

 

 

f:id:erohimaya:20181122220547p:plain

十字架のイエスはしばらくすると、

「わたしは渇く」と叫びました。

すると護衛は彼に少量の気つけの酢を与えます。

終わりの時、主は叫びました。

「父よ、私の霊をあなたの手にまかせます」

こう言い残すと、主の霊は肉体から離れたのです。

 

 

f:id:erohimaya:20181122215827p:plain

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次