何度かブログなどでも紹介していますが、
スワミ・ヴィヴェーカナンダの著作はどれも珠玉の作品で
インドどころか世界の宝といっても言い過ぎではないと思います。
ヨーガに関する著作を行っている私など
スワミ・ヴィヴェーカナンダや霊的巨人に比べれば
地に這うミミズのようなものだと
著作を読み瞑想するたびに思います。
ぜひ日本ヴェーダンタ協会発行の作品を読んでください。
最近は協会も電子書籍化に力を入れていて
ものすごくありがたいです
もともと本好きな私は
気がつくと 部屋に入りきれなくなるために
4、5年に一回は100冊以上処分しています
なので
ペーパーバックや書籍を減らすようにしています。
スワミ・ヴィヴェーカナンダについては非常に有名ですね。
彼は大聖ラーマクリシュナの主要な弟子であり、
ラーマクリシュナ僧院とラーマクリシュナ・ミッションの創設者です。
彼は師の教えを知性によって体系化し、
特に西洋におけるインド哲学、ヨーガの普及に尽力されました。
スワミ・ブラマーナンダについては日本ではあまり知られてはいないようですね。
スワミ・ブラマーナンダは大聖ラーマクリシュナの一番弟子であり、
霊的息子ともいわれる人物です。
ヴェーダンタ協会の発行物
不滅の言葉 96年4号特別号から
スワミ・ヴィジャヤーナンダによる
「ブラマーナンダ の思い出」を抜粋してみましょう
ある朝、私はスワミ・ブラマーナンダの部屋に行く代わりに聖堂に行った。
他の人びとのまん中にすわって、強く心に思った、
「シュリ・ラーマクリシュナの出現について
すべてのスワミたちが言うことがもしほんとうなら、
どうぞ彼が私にシュリ・クリシュナの足輪の鈴の音をきかせて下さいますように」と。
驚いたことに、私は直ちにこの音をきいた。
恥ずかしくなって、私は立ち上がり聖堂を出た。
しかし一瞬の後に推理をはじめ、
あの音は私の強い自己暗示の結果であった、と結論した。
そこで二日間を、疑いとまよいとに過ごした。
三日目に私は、シュリ・ラーマクリシュナに彼の生きた存在を、
他の人びとにも分かるような客観的な事柄で証明して下さいとお願いしよう、
と思って聖堂に行った。
そしてこう思った、
「もしこの早朝に、漁師の女が来て大声で魚の名を叫んだら、
私はあなたがほんとうにおいでになることを信じましょう」
私がこのようにお願いしおわるや否や、
われわれは漁師の女が叫ぶのをきいた。
食事係のスワミはおこって、この哀れな婦人を叱るべく階段を降りて行った。
瞑想の時間であるこの早朝に静けさを破った、と言うのだ。
私はたいそう恥ずかしく思い、叫びつつ急いで階段を降りようとした。
そのとき、スワミ・ブラマーナンダがそこに立っておられるのを見た。
私がご挨拶しようとすると彼は私をきびしくお叱りになった、
「こんなテストはもうたくさんだぞ、分かったか、二度としてはならない」
泣きながら、私は答えた、「二度といたしません」
そしてこれで、私の客観的な神の探求は終わった。
しかし私は尚、神は常にすべての生きものの中に存在するという、
彼の化身は最高の善である、また化身は、
われわれを相対的な目に見えるものにしばりつけているすべての束縛の破壊者である、という、主観的な知識の意味を知らなかった。
私にとっては尚、実在は感覚にもとづいたもの、心理的な、
しかし個別の生きものも認識することができるような何ものか、なのであった。
抜粋以上
本当に神はいます。そして聖者は神の化身です。
皆様に平安がありますように
OM
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