ムーラバンダ
伝統ヨーガではバンダは3種類が知られています。
ムーラとは根、底を表すサンスクリット語です。
バンダもサンスクリット語で、収縮、結びを意味します。
プラーナを内側に捉えて閉じ込めるために行います。
このバンダは、
ヨニムドラやソカークリヤに適用することができます。
このバンダのテクニック自体は、とてもシンプルなものです。
しかし、このバンダを用いることにより、
アジュナチャクラでクタスタ(キリスト意識の星)を、
見ることを容易にしてくれます。
このバンダは会陰の奥にある筋肉を締め上げることです。
よく誤解されるのは肛門挙筋のみを締め付ける方法です。
もちろん肛門挙筋も締め付けますが、内外尿道括約筋など、
骨盤底筋群とも関係します。
シヴァサンヒターやハタヨガプラディピカなどの経典に、
詳しく書かれていますので、そちらも参照してください。
このムーラバンダにより、
下降しようとするアパーナ・ヴァーユは上昇させられます。
この会陰を締め引き上げる技法をムーラバンダと呼びます。
シッダアーサナ(達人座)のときに、
踵を会陰部に当てることにより、
生命エネルギーが上昇することを助けることができます。
このようにしてムーラバンダを実習することで、
プラーナ、アパーナ、ナーダ(内的な音 力)が、
上昇しビンドゥー(頭部のチャクラ)と一つになります。
このようにして、ヨギは完徳を達成するのです。
このようにして眠れるクンダリニーは熱を帯びて目覚めます。
実習方法
1.あなたの瞑想の姿勢で座ります。
手は組んで体の前に置きましょう。
2.ムラダラのクセトラムの位置する会陰に集中します。
そして息を吐きます。
3.会陰部の筋肉を締め付けて引き上げます。
肛門挙筋を引き上げて、おしっこを我慢するように、
骨盤底筋群を引き上げます。
最初は5秒ほど息を止めます。
4.息を吸い、筋肉を緩めましょう。
無理をしないように、繰り返して練習してみましょう。
OM
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