静のクリヤプラナヤマ
私はクリヤヨガを行う者の側に常にいるのだ。
シャーマ・チャラン・ラヒリ(ラヒリマハサヤ大師)
短い呼吸のクリヤプラナヤ:
このプラーナヤマは自然な呼吸によって、
脊髄に沿って素早くプラーナを上げ下げする技法です。
クリヤプラナヤマでは、
スシュムナの中を激しく清める意図があるのに対して、
このプラナヤマは、穏やかにプラーナを
スシュムナの中を循環させます。
このような静とも言える方法で、
スシュムナを十分に活性化させます。
いわば有機的にスシュムナをマッサージする方法です。
そして、ヨニムドラへの準備ともなります。
マハームドラと組み合わせることにより、
ムラダラチャクラからクタスタまでのプラーナの流れを、
より完全なものにするでしょう。
実践の手順
1.瞑想の姿勢で座ります。
ムラダラチャクラに集中します。
2.深く息を吐いた後、
自然のペースで呼気を待ちます。
3.自発的な(意図しない)呼気がおきたら、
自然に任せて息を吸います。
そして、意識をスヴァディスタナチャクラに移します。
(約1秒)
4.息を吸いながらマニピュラチャクラに意識を移します。
(約1秒)
5.息を吐くのをマニピュラで待ち、
呼気がおきたら、自然な呼吸で吐きながら、
ムラダラチャクラに戻りましょう。
6.自然に息を吸うのをムラダラで待ち、
吸気が生じたら、
吸いながらプラーナをアナハタチャクラまで引き上げます。
息を吐き始めたら、
ムラダラチャクラにプラーナを戻します。
7.ムラダラで自然に息を吸うのを待ち、
吸い始めたら、
ヴィシュッダチャクラまでプラーナを引き上げます。
息を吐き始めたらムラダラへ戻します。
8.ムラダラで吸気を待ち、
息を吸い始めたら、ビンドゥーへプラーナを引き上げます。
息を吐き始めたらムラダラへ戻します。
9.ムラダラで吸気を待ち、
息を吸い始めたら、メドゥーラへプラーナを引き上げます。
息を吐き始めたらムラダラへ戻します。
10.ムラダラで吸気を待ち、
息を吸い始めたら、ヴィシュッダチャクラへプラーナを引き上げます。
息を吐き始めたらムラダラへ戻します。
11.ムラダラで吸気を待ち、
息を吸い始めたら、
もう一度ヴィシュッダチャクラへプラーナを引き上げます。
息を吐き始めたら、
今度は直接にムラダラに戻るのではなく、
アナハタチャクラ、マニピュラチャクラ、
そしてスヴァディスタナチャクラと意識を1秒ずつ留めながら、
ムラダラにプラーナを戻します。
12.ステップ1からステップ11までを、
呼吸が穏やかになり、無呼吸に近くなるまで行いましょう。
このエクササイズを正確に行うならば、
10ラウンドほどで信じられないくらい、
呼吸が穏やかになります。
プラーナはスシュムナをいき行きさせるようにしましょう。
OM
コメント