ファーストクリヤ の総括

ブラフマナディとチトリニナディ

 

ブラフマナディとチトリニナディだけが、

ブラフマランドハラまで繋がっています。

スシュムナは延髄のところまで繋がっています。

 

ヴァジュラナディは中枢神経系の神経細胞である、

白質と関係があります。

一方チトリニナディは灰白質と関係があります。

ブラフマナディは空(Void)と関係があり、

大脳へプラーナを供給します。

これらは今まで明かされてはこなかった秘密です。

 

 

運動ニューロン病と言われる、

筋萎縮性側索硬化症(ALS)、原発性側索硬化症(PLS)、

脊髄性筋萎縮症(SMA)、球脊髄性筋萎縮症などは、

難病であり、治療法が確立されていません。

しかし霊的な見地で見れば、これらの病気は、

プラーナの流れの障害から発病すると考えられます。

いずれ科学が発達することにより、

これらの病気の原因と治療法が発見されるでしょう。

その時にはプラーナとマインドの働きが、

重要であることが明らかにされると思います。

 

 

チャクラとナディ

主要なるチャクラはチトリニナディの中に包まれています。

チトリニナディはチャクラの放射する光、

花弁と繋がっています。

例えばサハスララチャクラには50の活動的な花弁があります。

そして、それぞれの花弁に20の層が存在します。

したがって50×20=1000枚の花弁が存在します。

ゆえに、伝統的にサハスララチャクラは、

千枚の花弁をもつ蓮華と言われるのです。

四枚の花弁をもつムラダラチャクラは、

サハスララチャクラの3枚と繋がっています。

スヴァディスタナはサハスララの6枚と繋がっています。

マニピュラはサハスララの10枚と繋がっています。

アナハタはサハスララの12枚と繋がっています。

ヴィシュッダはサハスララの16枚と繋がっています。

アジュナはサハスララの3枚と繋がっています。

こうして、全ての花弁の枚数を合わせると、

50枚になります。

(3+6+10+12+16+3=50)

 

 

流れに逆行する

クリヤヨガを学び実践するということは、

世俗の流れに逆らうことを意味しています。

いくつか例を挙げてお話ししましょう。

1.普通は体内のプラーナは、

体外へ流れるようになっています。

イダー、ピンガラ、

スシュムナの中を下に降りるようにプラーナは流れます。

 

2.通常はスシュムナの扉は閉じられています。

そのためクンダリニーは上昇することができません。

ブラフマチャリヤの実践なしに扉を開けることはできません。

 

3.クリヤを真面目に実践しブラフマチャリヤを守ることにより、

ムラダラチャクラを充電し、全身のナディが純化されます。

 

4.クリヤの技法を通して息を吐く時、

イダーとピンガラのナディを、

プラーナが上昇しアパーナへと変化します。

 

 

5.アパーナの上昇を妨げるのが、

ノット(結び目)と言われるものであり、

それは各チャクラに存在しています。

 

6.イダーとピンガラ、そしてスシュムナを流れる、

プラーナとアパーナをチャクラは増強している。

同時にチャクラ自体も活性化する。

 

7.最終的に吐く息によってアパーナは解き放たれる。

そして次の呼気が起こり、プラーナとアパーナによって

死ぬまで同じ呼吸が繰り返されます。

クリヤの技法によって、呼吸停止の状態にならなければ、

プラーナは外へ、下へ(アパーナ)と流れ、

霊的な進化を遂げることはないでしょう。

 

クリヤヨガの呼吸を行うとき、

これら世俗的なプラーナの流れを逆転させることができます。

クリヤの呼吸法はスシュムナを純化させ活性化させるものです。

それは心の純化を助けるでしょう。

 

 

ファーストクリヤの総括

ここでファーストクリヤイニシエーションの内容を、

まとめておきましょう。

第1巻から初歩的な技法を実践し、ナディの浄化、

チャクラの活性化を行いました。

同時にオームジャパ、クリヤ プラーナヤマを行い、

スシュムナを浄化し、

ノット(結び目)を解いて行きました。

クリヤプラナヤマの二段階では、

チャクラを見る練習もしています。

多くの人が誤解しているのは、

スシュムナをクンダリニーがいとも簡単に上昇する、

そのように、考えていることです。

繰り返しお話ししているように、

クンダリニーは道徳的発達が伴わなければ上昇しません。

何故ならば、

スシュムナのムラダラチャクラにある扉を開けるのは、

ブラフマチャリヤ、性の純化であり、

マニピュラのノットは怒り、貪欲によって閉じられています。

アナハタは慈愛、許しの欠如によって。

 

 

喉のチャクラは、悪口、噂話、罵りによって。

アジュナは悪い考えによって、

そして淫らものを見たり、異性を欲望の対象に見ることで。

それぞれのチャクラでスシュムナは、

プラナの流れを妨げられているのです。

ですから、

ヤマ・ニヤマの実践、正しい姿勢・行動(アーサナ)、

プラナヤマの実践、プラティヤハーラ(感覚のコントロール

を実践しなくて、クンダリニーが上昇するわけもありません。

同時に、心の浄化をもたらすのが、ダーラナ、瞑想です。

そして、クリヤ プラナヤマはイダーとピンガラを浄化して、

チャクラを浄化するでしょう。

ナヴィクリヤやマハームドラは、

プラーナの流れを助けるでしょう。

しかし、結局は心の浄化、道徳的成長がなければ、

クンダリニーは上昇出来ないのです。

何故ならクンダリニーは、単なる火の力ではなく、

聖なる母そのものだからです。

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クンダリニーは知性ある存在で、あなた自身です。

あなたのモナドの自身であり、実在の源そのものです。

クンダリニーの科学を弄ぶとき、

正しい方法を知らず、技法のみを行うとき、

クンダバファーと呼ばれる闇の力が目覚めます。

それは黒タントラといわれるもので、

人間を悪魔に変える方法です。

クンダリニーの科学は深遠なものです。

クンダリニーを誰も強制的に目覚めさせることはできません。

それは傲慢であり、傲慢こそ最大の敵です。

私たちは、聖なる母クンダリニーの前に膝まづき、

正しい思いと言葉、

行いを捧げ物にして礼拝することが求められます。

それは隣人に対する、慈悲と慈愛に満ちたカルマヨーガです。

そして、自らの首を切るように、

自我に対して死ななければなりません。

それが、カーリ女神の教えるタントラの秘儀なのです。

 

OM

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