レッスン5 その5 サムプラジュニャータとアサムプラジュニャータ

 サマディの2つの姿

ヨギラジは著書の中でサマディを、

サムプラジュニャータとアサムプラジュニャータ

大きく2つに分けています。

サムプラジュニャータは何が起こったのか、

マインドで判断できる状態です。

 

アサムプラジュニャータは不二一元論の境地で

二元性を超越しています。

そしてマインドの理解を超えた世界です。

 

サムプラジュニャータ・サマディの4つの段階

1.サマディが起きても疑いを持っている状態。

2.サマディが起きてもマーヤ(幻惑)に覆われている。

 そして、自分が体験していることに当惑している。

3.至福に到達した状態。

4.意識の目覚めに到達した状態。

(スワミ・ヨガナンダの説明するキリスト意識)

感覚が干渉しない状態で世界を知覚している。

霊的な世界を見る。全てのことが明らかになる。

 

これらの段階を通ったあと、

アサムプラジュニャータ・サマディに没入します。

この境地に入ると、

全てのサムスカーラ

(潜在記憶 カルマの力 潜在的な印象や傾向)

は全て消え去ると言われます。

 

このことは、

ヴァールミーキが盗賊であったのに

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聖仙ナーラダに説得されて、

ジャパ・ヨガによってサマディに没入し、

蟻塚に体が覆われていまい、

サマディが終わる頃には聖者になっていたと言う話を

私はいつも思い起こします。

 

サマディの有用性

ここでヨギラジ、

ラヒリマハサヤ大師のお言葉を引用しましょう。

クリヤヨガ スートラ(経典)からの引用です。

 

他者へ対する敬虔な思いを持てるようになり、

内なる力強さと、自己コントロール力、

瞑想にふけること、クリヤの実践、

内なる知恵に到達すること、

その結果によってサマディは起きる。

崇敬というものは絶え間ないクリヤの実践からくる。

忍耐をもってクリヤを実践することは、

自己コントロール力と内なる力を得る。

マインドを一つにして瞑想することは、

平静をもたらし、

サムプラジュニャータ・サマディが起きる。

サムプラジュニャータ・サマディを繰り返し行うことで、

徐々に無執着の状態になり

アサムプラジュニャータ・サマディ没入するようになるだろう。

 

ヨギラジはその結果

ムスカーラはその力を失うと説明しています。

 

 

OM

 

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