アジュナ・チャクラとクセトラム
アジュナ・ チャクラの前クセトラムは眉間の位置にあります。
この眉間の位置をクリヤヨガ では
ブルマディヤと呼びます。
このチャクラは2つの花弁をもち
図のように真ん中に逆向きの三角形が存在します。
ヨギラジはこの三角形のことをヨニと呼んでいました。
これは女性的な創造のエネルギーを意味します。
チャクラは微細な内的体に属しています。
プラーナよりもさらに微細な世界には
時間と空間を超えた空間が存在します。
このチャクラは微細な世界を見る扉の役割があります。
第三の眼、シヴァの眼と呼ばれるものです。
チャクラの花弁の
向かって左側にはハムhamのサンスクリット文字があり
イダー管と繋がっています。
「私は彼である」「私はハム(白鳥 アートマンのシンボル)である。」
と言う意味です。
向かって右側にはクシャksha(m)のサンスクリット文字が見られます。
そしてピンガラ管と繋がってます。
この文字には慈愛という意味があります。
ですからクリヤの修行者は憎しみを捨て
慈愛そのものとならなければならないのです。
なぜなら、人の本質はアートマンだからです。
クンダリニーヨガやタントラを
追い求める方の特徴として
ヨーガの基本を学ばない方が多いのです。
しかし何事も基本なしでは成り立ちません。
ヤマ・ニヤマ
つまり道徳的成長、心の修養なしにはヨーガ的成長はありません。
クンダリニーの火はアハンカーラ(我 エゴ)の溶解
がなければ成長しないのです。
33の脊椎が背骨を形成しています。
この33の骨に対応して精神的成長が成し遂げられます。
33の神々がクンダリニーの成長を助けています。
もしブラフマチャリヤと
クンダリニーは成長しません。
真ん中にはAUMオームのサンスクリット文字があります。
このAUMは世界が想像されたときに響き
今も響き渡る音と言われています。
クタスタとは
クタスタ(kutastha)のクトkutには鉄床(かなどこ)
という意味があります。
鍛冶屋が焼けた鉄を叩いて伸ばそうとも
引き伸ばして打ち付けようとも
鉄床は何の影響も受けません。
人がいかなる性質を帯びようとも
このクタスタは不滅だからです。
クリヤバン(クリヤヨガ の修行者)がチャクラを純化して
クンダリニーがこのチャクラを目覚めさせると
白く輝く星を見ます。
それがクタスタです。
純白の星は濃い青色の中
黄金の円盤に囲まれて輝きます。
クリヤプラナヤマでムラダラチャクラから
プラーナを上昇させメドゥーラにいたらせ
さらに下垂体の位置に存在するアジュナ に到達するとき
ブルマディヤに意識を集中すると
この星が出現します。
この時
クリヤバンは今まで想像していた事柄を
実際に知覚し真実を知ります。
今までは頭で考え想像していました。
多くの本を読み
私のようにインドの奥地にまで行き
グルの足元に膝まずいて教えを受けた人もいるでしょう。
しかしクタスタを見たときに
アストラル界(星幽界)への扉が開いて
書物は必要なくなるのです。
もし意識をサハスララチャクラへと向けるならば
同じようにクタスタの星を見るでしょう。
同様に腹部を見ると、そこにも星を見ることができます。
腹部のチャクラは拙著「21世紀のクリヤヨガ」でも述べたように
テレパシーの機能があります。
またエネルギーを物質化させる働きがあります。
古代ではダンマの目と呼ばれていました。
もし何か実現する夢があるならば
このチャクラの働きなしには何も実現しないでしょう。
ですから日本人は古来から「腹から動け」「腹で考えろ」
と言ってきたのです。
クタスタの構造
クタスタは
1)黄金色のディスク
2)内側の青色の空間
3)中央に白く輝く星
の三つから構成されています。
ヨギラジはこの星のことをビンドゥーと呼んでいたそうです。
このクタスタはブラフマンの意識の顕れです。
パラマハンサ・ヨガナンダジは著作の中で
詳細にクタスタについて書かれています。
またクタスタの技法についても端的に書かれています。
ヨーガの基本を学ぶには「ヨーガスートラ」について学び
を読むことをお勧めします。
邦訳されている「ヨーダスートラ」の本は
スワミサッチダナンダ先生のインテグラル・ヨーガ
スワミヴィヴェーカナンダ先生の ラージャ・ヨーガ
の本がお勧めです。
このような哲学書は新聞のように流し読みするのではなく
一行ずつ瞑想するような仕方でおこなってください。
図を見ていただけると
そこには三つの力が表現されています。
アイン アインソフ アインソフアウル
キリスト教で言うところの
父と子と聖霊
またエジプトのファラオの密議の
オシリス イシス ホールス
です
このクタスタを見ることで
ヨギはネガティブな性質とカルマを破壊することができるのです。
ラヒリマハサヤの詩
苦悩しプラーナを操る者に哀れみを持って言おう
クタスタに到達し安住すると
輝く魂の月が顕れる
その輝きは幾千幾万の魂の月を合わせたに等しい
其の者は傑出したものになるだろう
クタスタに安住するために
あなたの能力を最大にして
確固たる努力せよ
この道から外れてはならない
クタスタに到達するならば
崇高なる神性が顕現するだろう
そして心はこの上なく幸福になる
クタスタの不滅の状態に到達しようと奮闘せよ
サットグルの指示に注意深く従うのだ
二人の証人
イダーとピンガラは
二人の証人のことです。
そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、
荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。
彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、
また、二つの燭台である。
もし彼らに害を加えようとする者があれば、
彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。
もし彼らに害を加えようとする者があれば、
その者はこのように殺されねばならない。
預言をしている期間、
彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。
さらにまた、水を血に変え、
何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っている。
ヨハネの黙示録11章
もしヨーガの真理を学ぶならば
皆さんは驚くことを見るでしょう
そして信じられないほどの出来事を体験するでしょう。
しかしながら
それらは慈愛と許しという
道を歩み通してこそたどり着くのです。
イダーとピンガラを浄化し
クンダリニーを目覚めさせるものは
大いなる奇跡を目にします。
しかしながら
最も偉大なことは自分自身を征服することです。
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