それでは、
前回のクリヤヨガの準備からの続きを説明していきましょう。
いよいよクリヤヨガの具体的な技法をお伝えしていきます。
この脊椎呼吸もしくはクリヤプラナヤは
主要なテクニックであり
人によっては単にクリヤと呼ばれています。
このクリヤは
全ての高度なクリヤ技法の基礎とも言えるものです。
ヨギラジ(ラヒリマハサヤ大師)によれば
このクリヤだけでも
(もちろん今までの準備の行法をした上でのことですが)
自己実現に達することが可能であると話していたそうです。
しかしながら、オムカークリヤまで実習し
さらに歩みを進めれば
霊的な進化を促進することは明らかです。
ともに学習していきましょう。
プラーナの内在化
クリヤプラナヤマはプラーナ(気)の内在化であり
それは3つのステージへの参入です。
それぞれのステージに入るごとに
より深く内在化を深めていきます。
最初のステージはイダーとピンガラの導管についてです。
この二つの導管はスシュムナーと平行するものです。
クリヤプラナヤマでは
ウッジャイプラナヤマを行いながら
視覚化のテクニックを用います。
第二ステージではさらにチャクラへの集中を行います。
そして第三ステージでは意識の中心へと焦点を当てます。
一つ一つのステップを大切にしていきましょう。
クンダリニーのサハスララ(頭頂のチャクラ)への
帰還は念入りに準備をして徐々に行うべきものです。
クンダリニーの成長
クンダリニーのサハスララへの帰還は
クリヤバン(クリヤヨガの実践者)にとって
大変に長い道のりです。
この聖なる火であるクンダリニーは
ムラダラチャクラに三回半のとぐろを巻いて
眠っていると言われています。
クンダリニーの通り道はスシュムナー管です。
多くの本や講習会ではこのスシュムナーについて
まるで一本の管であるかのように解説されていますが
実際はより精妙な構造をしています。
実際、脊椎は大変重要な存在です。
肉体はこの支えなしには動くことも困難です。
さらに霊的にはこの脊柱管の中を流れる導管である
スシュムナーは7つの体、
もしくはパンチャコーシャ(内的な体)
をつなぐ柱なのです。
いずれ科学がより発達して
体内のエネルギーと精妙な体を
モニタリングできるようになれば
これらの霊的な解剖学は立証されるでしょう。
スシュムナー管はパンチャ(5つの)
コーシャ(鞘 体)をつなぐプラーナの通り道であり
同時にクンダリニーの上昇する経路でもあります。
ですから
このスシュムナーを浄化することが求められるのです。
つまり便宜的に説明するならば、
7つの体に相応して
(5つの体とヴェーダでは教えていますが
ここではあえて7つに分類します)
7つのスシュムナーが存在します。
さらに7種類の火(クンダリニー)が存在します。
音とナーディ
このスシュムナーの浄化のためには
イダーとピンガラの平行する導管の浄化が伴います。
イダーは女性的、月、陰性です。
ピンガラは男性的、太陽、陽性です。
世界は音で形成されていて
それは数学的に証明されます。
中心太陽であるシリウスで魂が誕生すると
それはドの音を奏でます。
そして天の川である星々を通過するときに
シの音を奏でます。
太陽系に入るときラの音を奏で
地球に入るときソの音を鳴り響かせます。
そして肉体入るときにファの音を奏でます。
このファの音は自然界に鳴り響いています。
どうして世界中の鐘が儀式で鳴らされるのでしょうか?
なぜ仏教ではお鈴が鳴らされるのですか?
音は共鳴を起こすからです。
ですから
さらに進んだ21世紀のクリヤヨガではマントラが
重要になるのです。
スワミ・シヴァナンダ先生は最も安全で優れたヨーガは
ナーダ(音の)ヨガであると話されていました。
イダーとピンガラは自然界に鳴り響くファ音の
♯シャープと♭フラットです。
ファ(FA)は太陽の原子を振動させます。
ラ(RA)は月の原子を振動させます。
オン(ON)は中央のスシュムナーの経路を通って
上昇する燃え上がる火、クンダリニーの音です。
FARAON
イダーとピンガラを浄化することによって
スシュムナーが活性化され火が目覚めます。
そのため古代エジプトではFARAONという
マントラが伝承されていたのです。
ファーラーオーン
長く伸ばして唱えることにより
アストラル体が活性化し
学徒は夜間に自然と体外離脱を体験できるようになります。
夢のヨーガは主にチベットで伝えられていますが
元来どの霊的修行でも教えられてきたものです。
クンダリニーは転落しない
20世紀まではクンダリニーの上昇の後
クンダリニーはムラダーラに戻ると教えられてきました。
これはカリユガに入ってから広まった誤った教えです。
クンダリニーは7匹存在します。
全てのクンダリニーはサハスララチャクラに上昇した後
心臓の左心室にある小部屋に入ります。
クンダリニーが下降するのは、学徒が転落したときです。
道徳的に堕落したもの、盗人、嘘つき、中傷者
性的放蕩者、そのような人々はクンダリニーの科学
クリヤヨガに参入できません。
よしんば、この物質世界の団体に加入したところで
時間を無駄にするだけでしょう。
続く
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